【レトロゲーム温故知新】アンモラルなゲームはお好き? GTAの影に埋もれた名作アクションゲーム「Postal」




シリーズ累計2億2000万本以上の大ヒットシリーズ「グランド・セフト・オート」。「GTA」という略称で呼ばれることの多い本シリーズだが、その1作目が発売されたのは1997年10月だ。現在のものとは少し異なり、キャラクターの演出などは少なめ。トップビューで見下ろすスタイルで、様々な車を奪い取りながら町中を自由に爆走し、ミッションをクリアしていくというスタイルがかなり斬新だった。

時を同じくして発売されたのが、今回紹介する「Postal」である。このゲームと「GTA」との共通点は、ずばり「アンモラル」。「GTA」が車を奪って人をひき殺したり、警察とカーチェイスを繰り広げるという内容ならば、こちらは頭のおかしくなった郵便局員が殺戮を繰り広げるといった内容となっている。

今以上に倫理的に異常な作品が少なかった当時、この同時期に出た2本のゲームのインパクトはかなりのものだった。

実際に起きた事件を元に作られた「Postal」

ゲームの題材となったのは、1986年8月19日にオクラホマ州エドモンドで郵便局の配達員をしていたパトリック・ヘンリー・シェリルという人物が、職場で銃を乱射し15分間で14人の犠牲者と6人の負傷者を出した事件だ。この事件後、「Going postal」というスラングが生まれ、それがゲームのタイトルにもなっている。

ゲームの内容自体は、至ってシンプルだ。箱庭風のステージ内で、重武装をした主人公を操り、一定数以上の人々をひたすら殺しまくればOKというものである。ゲーム内に登場するキャラクターたちは、普通の市民から武装した警官、なぜかロケットランチャーをぶっ放してくるやつや、グレネードを投げつけてくる「シティ・ハンター」の海坊主のようなものたちだ。あとは、「自分以外はすべて敵」という考えで、ひたすら殺戮をしていけばOKである。

「HELP」と叫びながら逃げ惑う住民を撃ち、死にかけているそばによりとどめを刺すこともできる。マップのあちらこちらには、弾丸や救急パックなどのアイテムが落ちているので、それらを拾い集めながら装備を強化していくことも可能だ。

ちなみにレトロなゲームと言うこともあり、若干システムがユニークになっている。たとえば次のステージへは自動的には進まずに、条件をクリアしたあと「F1」キーを押すことで進むことができる。また、死んでしまった後はコンティニューはできないので、最初からやり直すかセーブしたデータをロードすることになる。

Steamで本作を入手し久々にプレイしてみたのだが、なぜかデータのセーブがうまくいかなかった。操作性も近年のゲームよりは扱いにくく感じる部分もあるので、そうしたところを織り込み済みで遊んでみるのがいいのかもしれない。


▲基本的にはクォータービューのスタイルになっているが、ステージによってはトップビューでプレイすることもある。

本作の中で、筆者が最も好きなのはステージ4に登場するパレードである。楽しげな音楽を演奏しながら行進しているパレードの列を、遠慮無く銃で撃ちながら惨殺するといったシーンだ。こうして文字で書くだけでも、「そんなことで楽しめるなんて精神異常者か!?」と思われてしまいそうだが、まさにそうした部分を面白いと感じてしまうことこそが、本作の最大のポイントといえるのかもしれない。

おまけ:この時代のゲームはデバッグ用などに「チートコマンド」が用意されている場合が多い。本作でもいくつかあるようなので、興味がある人はこちらを参考に試してみるといいだろう。

■ゲーム概要
タイトル: POSTAL
ジャンル: アクション, 独立系開発会社
開発元: Running With Scissors
パブリッシャー: Running With Scissors
リリース日: 1997年11月14日
Steam:http://store.steampowered.com/app/232770/POSTAL/
価格:198円




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です