【ゲームアーカイブ】ドリームキャスト版を改良し最終進化を遂げたPC版『セガラリー2』




アトランタE3’98で発表され、その後ドリームキャストで大ヒットしたレースゲーム『セガラリー2』のPC版がセガ・エンタープライゼスより1999年6月25日に発売された。

DirectXの研究も含めて、オリジナルレースゲームを前作の『セガラリー』をベースに作りたいというところからスタートしたというこのプロジェクト。途中でアーケードチームとの統合をはかり、E3’98で発表。さらにドリームキャスト用ソフトとして発売されたのである。

そのドリームキャスト版をさらに改良し、PetniumIIIプロセッサのストリーミングSIMD拡張命令などにも対応。より美しく、そして速いグラフィックスを搭載してさらにパワーアップした形でリリースされている。


▲『セガラリー2』はすべて同じ開発チームで作られている。当然完成度もかなり高い。

PC版ならではの豊富な機能を満載!

先にあげたPetniumIIIプロセッサ対応によるグラフィックス効果の向上に加えて、PC版『セガラリー2』にはいくつか特筆したいポイントが盛り込まれている。まずはサウンドの強化。Direct Sound 3Dに対応し、トンネル内での反響音や立体的なサウンドを体験できる。

また、フォースフィードバック(振動)機能を搭載したハンドルを利用することにより、ハンドルを切るときの重み、振動をアーケード同様に体感できる。

もっとも注目すべきは、「10 Year Championship Mode」における時間の変化だろう。これはコースを走っているうちに、朝→昼→夜といった感じで環境がどんどん変化していくというもの。時間はコース自体には依存しておらず、あくまでも走っているタイミングによって変化していくのだ。

さらに、PC版では車種データーを最新の’99年度WRCを採用しており、トヨタカローラWRC99、三菱ランサーエボリューションVI、スバルインプレッサWRC99の3車両が新しいカラーリングで登場する。


▲PetniumIIIプロセッサにより、太陽光などのライティングエフェクトが強化されている。

ドリフトを思う存分堪能!

『セガラリー2』の魅力は、なんといってもカーブを曲がるときのドリフトにある。これが最初はうまく曲がれないのだが、自分の思い描いたラインを走れたときの喜びはひとしおだ。ひとつのコースをとことん突き詰めてしまいたくなり、思わず時間を忘れてしまう。

プログラムソースの大部分は、ドリームキャストのものをそのまま使っているということもあり、操作性、車の挙動など、ゲームとしてのバランスや面白さはそのまま継承されている。

実際にこのふたつを比べて遊んでみたが、ゲーム自体はほぼ同じものといった印象を受けた。グラフィックスが高解像度になった分、画面が見やすくなったというところであろうか。


▲土煙りや水しぶきといった表現方法も改良が加えられており、自然な感じになっている。

4人同時マルチプレイにも対応

PC版では、最大4人同時に遊べるマルチプレイモードが用意されている。残念ながら、ドリームキャストにあったロビーサーバーのようなものは用意されていないが、TCP/IPを利用したインターネット対戦、IPXを利用したLAN対戦、ケーブルやモデムを利用した対戦が選択可能だ。

同じコースを走るのでも、リアルタイムにライバルが横切っていくと思わず燃えてしまうぞ。また、同時プレイだけではなく、当時は自分が叩き出したコースレコードをセガの運営する公式ホームページにアップすることができた。

ここでは現在の順位とタイム、使用車両の情報が記録され、日本国内だけではなく世界中のプレイヤーたちとランキングを争うことができたのだ。


▲ゲームの本当の楽しさは、見知らぬ人と競い合ったときにはじめて実感するものだ。

(高島おしゃむ)

©SEGA ENTERPRISES,LTD., 1998, 1999

こちらは、ゲームが発売された当時に書いた記事に一部加筆・訂正を加えたものです。データ等は当時のままになっています。




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