スターターエディションじゃない通常版の「レインボーシックス シージ」が2000円で買える? ゲームキー販売サイト「G2A」は天使か悪魔か

先日、PC版「レインボーシックス シージ」の廉価版を購入するかしないかといったやりとりを行っていたところ、とある人物から「G2A.COM」というサイトを薦められた。海外のPCゲームなどを輸入しているサイトか何かかと思いチェックしてみたのだが、たしかに多数のゲームがかなりの低価格で販売されているようだった。

ためしに同サイトで「Rainbow Six Siege」を検索すると、多数の売り手からかなりの低価格で同作のゲームキーが出品されている。はたしてこれはどういうことなのだろうか?

この「G2A.COM」は、香港に本社を持つG2A.COM Limitedが運営する、グローバルなデジタルマーケットプレイスだ。

主にSteamやUplayなどで利用できるゲームのキー(パッケージではなく、デジタル販売でゲームが遊べるようにするためのコードのようなもの)を取り扱っているサイトだが、「G2A.COM」自体は製品の販売などを行っているわけではなく、あくまでもユーザーが売買できるプラットフォームとしてサービスの提供を行っている。

しかしながら、そこで出品されている多くのゲームキーは市場価格よりも大幅に安い値段で売られているため、多くの論争を呼んでいる。

たとえば、ゲームの価格は全世界共通というわけではなく、一部の地域では安く売られていることもある。そうした価格差を利用したものが売られている場合がある。また過去にはUbisoftが、同サイトなどで販売されていた『FarCry 4』をユーザーのアカウントから削除したというケースもある。これは盗難クレジットカードを利用して入手されたものが流出したケースだ。

上記の問題などもあり「Legend of Legends」で知られるRiot Gamesは、大会でのG2Aのスポンサーシップを禁止しているという。

購入者側の立場からすれば、安くゲームを購入できるだけではなく、ゲームキーによる入手のため基本的には海賊版を入手しているわけではない。「G2A.COM」のサービス自体も違法というわけではなく、問題が起こった場合にサポートもしている。そのため、しばらくは同サイトをめぐる論争が続いていきそうだ。

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