ついに発売を迎えた話題の新ハード「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」ファーストインプレッション

3月3日(金)、任天堂から新たなハード「Nintendo Switch」が発売になった。2月に開催された『闘会議2017』で体験はしていたが、今回は実際に本体を手に入れてみてのファーストインプレッションを書いていきたいと思う。

Nintendo Switch

まず最初に驚いたのは、箱の小降りっぷりだ。開けてみると、ふたつのコントローラーと本体が現れ、さらにその下にアダプターやドッグ、コードなどが封入されている。
Nintendo Switch


▲箱を開けると、背面にセットアップの説明が書かれている親切設計。

ちなみにこの外箱は保証書にもなっているため、最初に捨ててしまわないようにしておく必要がある(周辺機器も同様)。

セットアップはWiiなどと比較すると、かなりシンプルだ。ドッグにつないでいない状態でもいきなり本体の電源を付けてネットワークやIDの設定をしていくことができる。

メニューなども快適に動き、これまでもっさりだった「Nintendo Store」も驚くほどサクサク動く。

筆者の場合、ドッグに本体を接続した「」モードで利用しているのだが、コントローラーは「Nintendo Switch Proコントローラー」を使いながらプレイしてる。そのこともあり、ちまたでよく聞かれるようなラグや切断といった症状はまだ経験していない。

この「Nintendo Switch Proコントローラー」はなかなか優れており、手に持ったときの安定感もよく、もちろん振動機能なども搭載されている。本体をコンセントに挿し、コントローラーのホームボタンを押すだけでも、起動することができようになっている。

ゲームプレイ自体も割と快適だ。同時購入した「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」はもちろんのこと、これまたらぐがひどいと噂されていた「スーパーボンバーマン R」も、若干もっさり感はいなめないがぎりぎり許容範囲といった感じだった。

普段ゲームをPS4で遊んでいることが多いということもあり、不便に感じる部分もいくつか目に付いた。そのうちのひとつが、コントローラー部分にヘッドセットの接続端子がないことだ。

すっかり、テレビから音を出してゲームを遊ぶといった習慣がなくなってきたということもあってか、コードの取り回しがどうしても不便に感じてしまう。

また、ソフトラインアップ自体が少ないという問題もあるが、そもそも本体だけでできることがほとんどないというのも少し残念な部分だ。ウェブブラウザはもちろんのこと、Huluなどの動画サイトの閲覧アプリ等もいっさい用意されていないいさぎのよさだ。

ある意味シンプルでいいともいえるが、このままでは「ゼルダの伝説」が遊び終わった後、しばらく文鎮化してしまうことが目に見えてしまう。

本体の設定でもいくつか気になる部分はあった。筆者の環境は少し特殊で、「HDMI切替器→PC側のキャプチャーボード→キャプチャーユニット→ディスプレイ」という経由で映像が出力されている。そのためか、設定で映像出力の解像度を選ぼうとしても、「自動」または「480p」のみしか選択できない状態になっている。

これはとりあえず「自動」に選択しておくことで、ゲームプレイ中などは「720p」で出力されているようだ。また、直接ディスプレイに接続してみたところ、「480p」「720p」「1080p」の3種類の解像度が選べるようになっていた。

プレイ中、悩んでしまったのが以外にも「amiibo」の読み込ませ方だった。ドッグに設置している状態では、どこで読み込ませるのかさっぱりわからなったのだが、灯台もと暗し。コントローラーにNFCを読み込ませる部分があり、そこに近づけることで無事使えるようになった。

本体の内蔵メモリーは、わずか32GB。これではダウンロードでソフトを購入するという最近の流れと同じような形で利用していくと、あっという間にいっぱいになってしまう。そこで、この「Nintendo Switch」では、microSDカードが利用できるようになっている。

microSDカードの挿入場所はやや分かりづらく、本体背面のスタンドを開けた部分だ。対応している種類も多い区、通常のmicroSDやmicroSDHCカードのほか、大容量のmicroSDXCメモリーカードにも対応している。

ためしに手元にあった200GBのmicroSDXCカードを入れてみたところ、本体の更新後無事利用することができた。

しかしながら、現在はタイトルも少なくさほど容量を食うような場面はほとんど無いため、当分は本体のメモリーだけでも十分そうな印象だ。

ちなみに「Nintendo Switch」はスクリーンキャプチャが簡単に撮ることができ、それをSNSにもシェアできるが、そのデータを外部メモリーに写す場合は、本体にセットしたmicroSD経由のみしか利用することができない。

外部USBメモリーを接続しても選択は不可となっているようだ。このあたりの取り回しは若干面倒なところと言えるだろう。

▲ディスプレイが対応しているかにもよるが、PS4と同様にRGBレンジを「フルレンジ」にすると、多少発色がよくなる。必ずしも選ぶ必要はないが、好みで設定してみるといいだろう。

総合的に見ると、いくつか斬新な部分はあるものの若干保守的に作られているところもあり、良くも悪くも飛び抜けたところの無い感じのハードになっている。現在上げられているいくつかの不具合やタイトル不足は今後解消されていくだろうが、「Nintendo Switch」ならではというものが少なく感じるので、そのあたりに期待したいところだ。

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